危機管理と米国政治を知りたいなら「スキャンダル」を見るべき
アメリカ人なら知らない人はいない大人気ドラマ
米ABCの政治ドラマ「スキャンダル」のほとんどのシリーズを踏破しました。「スキャンダル」は2012年から2018年にかけて7シーズンにわたり放送された大人気ドラマ。危機管理やアメリカ政治に関心のある人なら、ぜひこのドラマを見るべきと思います。
実際の女性危機管理専門家がモデル
プロデューサーは「グレイズ・アナトミー」のションダ・ライムズ。主演のケリー・ワシントンが演じる危機管理会社社長・弁護士は、実際に危機管理会社を経営し、ジョージ・ブッシュ政権の特別補佐官及び副報道官を務めたジュディ・スミス(本ドラマシリーズの共同プロデューサー)がモデルとなっています。フジテレビが現在放映中の竹内結子主演の「スキャンダル専門弁護士クイーン」も、この「スキャンダル」をなぞって制作されたもののようです。
現職大統領との不倫恋愛も
ストーリーは、オリビア・ポープの危機管理会社である「オリビア・ポープ&アソシエイツ」とそのスタッフ、そしてホワイトハウスのスタッフと彼らを取り巻く政治情勢や駆け引き、陰謀をめぐり、スリリングに展開されていきます。加えて、オリビアと現職大統領フィッツジェラルド・グラント三世との不倫恋愛が絡んでいきます。
数々のドラマ賞を総なめ
このドラマは、アメリカ映画協会のテレビ番組賞、ピーボディ賞などを受賞したほか、ケリー・ワシントンはエミー賞優秀女優賞、ゴールデングローブ賞最優秀女優賞、SAG賞を受賞するなど、数々の賞を総なめにしています。また、彼女は2018年に「もっとも稼いだ女優」に輝いています。
だれでもが憧れる卓越した危機管理能力
ドラマでは、オリビア・ポープの口から発せられる「It’s handled(それはもう処理済みよ)」というフレーズが魅力的です。彼女の卓越した危機管理能力と溢れる自信、スリリングな仕事ぶり、そして垣間見せる人間性が視聴者を惹きつけてやみません。「It’s handled」。私も英語で言ってみたい、憧れの台詞です。(高橋眞人)