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謝るのが美徳の日本人、謝らないのが美徳のアメリカ人(番外中国編①)

日本の謝罪会見に関心を持つ中国メディア

 このシリーズ記事をブログ連載中に、香港フェニックステレビの李淼(リ・ミャオ)支局長から「日本の謝罪文化を担当する番組で取り上げたいので、インタビュー取材をさせてくれないか」とご連絡をいただいた。その結果は、こちらの番組となり、2019年5月7日にオンエアされた。動画はこちらをクリックしてください。

中国人は日本の謝罪のあり方を不審に思う

 李支局長によれば、日本の大企業トップが格式ばった謝罪会見を開き、頭を深く下げる場面を中国の人々が見れば、「より大きな批判を受けてしまうのではないか」と不審に思うということだ。つまり、日本の謝罪会見は、中国人の目にはかなり不思議な文化として映る。だからこそ、このような番組が、中国の人々にとっては興味深いのであろう。

 日本にすでに十数年住み、日本語が大変流暢な李支局長でさえ、日本企業の謝罪が不思議であると感じるようだ。今回の取材を通じて、中国の人々が日本の謝罪文化に違和感を持っていることに改めて気づかせてくれたことで、同放送局には大変感謝している。

 フェニックステレビは香港を拠点としているが、世界150か国以上で視聴できる中国語による衛星チャンネルで、中国だけで推定2億人の視聴者がいるという。中国語圏でもっとも人気があり有名な放送局であり、「中国で最も尊敬される企業」に8年連続で選ばれている。中国語圏エリート層をターゲットに硬派な番組作りをしており、中国語版CNNを目指しているといわれている。

中国も「謝らない」文化圏である

 中国人は日常生活でも、一般的に「絶対に謝らない」といわれる。中国語では「对不起(トゥイブチー)」と「不好意思(ブーハオイースー)」が代表的な謝罪を表す言葉である。しかし、中国人は個人としても組織としても、これを滅多に口にしない。その意味では、日本型かアメリカ型かと言えば、完全にアメリカ型である。というより、アメリカ人よりももっと謝らない文化であるとさえいえる。 中国人は、頻繁に謝る日本人の友人に対しても「態度が卑屈過ぎておかしい」と思うことがあるらしい。

「面子」を守るのが重要な中国文化

 中国人が謝らない理由も、基本的にはアメリカと同じである。謝罪は自分の非を認めることであり、全責任が自分にあることを認めることになるためだ。中国人は謝るにしても、コミュニケーションをスムーズにするために頻繁に謝る日本人と違って、自分が悪かったと思わない限りは謝らない。日本人からすると「まず一言謝ってほしい」と思うところでも、なぜそれが起きたか、自分はできる限りの努力をしたのだ、といった説明を重ねることが多い。

 記事で読んだ話だが、中国で、並んでいる行列に1人の中国人が割り込んだ。割り込まれた日本人が見とがめて注意すると、その中国人は謝らず、いったん列を離れたが、後ろに再び割り込み直したという。

 日本の子供は、親からも学校の教師からも、悪いことをしたら必ず素直に謝ることを繰り返し教育されている。中国では、小さな頃から親に「人前で恥をかかないような人間になりなさいという教育を受ける。中国の文化は面子を守ることを何より重要と考える文化なのである。(高橋眞人)

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