職場の世代間ギャップをどう乗り越えるか(3)

現代では、技術革新と文化の変遷のスピードアップ、そしてマスメディアの衰退により、世代間ギャップがかつてなく大きくなっています。とはいえ、職場には多様な世代の社員が混在しているものです。これをどのように乗り越えればいいでしょうか?

3. 各世代の強みを活用する

どの企業においても、従業員の個人差、個性は強みであるはずです。各世代の従業員は、会社に提供できるユニークな価値を持っています。企業の利益のためにこれらのスキルを活用するだけでなく、会社としてこれらのスキルを活用し合えるように、各世代の従業員を奨励する必要があります。

団塊の世代は直接コミュニケーションと批判的思考

たとえば、団塊の世代は、対面のコミュニケーションを得意としています。熱心な聞き手となれるスキルがあり、相手の非言語的な表現のヒントにも合わせられます。また、問題の解決策を検討する際、蓄積による創造性と批判的思考をもたらします。

X世代は多様な変化に富む職場への対応

X世代は、順応性と機敏性を身に付けてきました。多様な職場をいかにうまく機能させていくか、それぞれに合ったモチベーションをどう引き出していくか、常に変化する職場でどう成功したらよいかを教えられるでしょう。

ミレニアル世代はテクノロジーと効率化

ミレニアル世代は、新しい技術を活用すること、効率化を図ることに長けています。ほかの社員にデジタル技術の使い方を教え、より効率的な作業に導くことができます。

Z世代はソーシャルネットワークと情報収集

Z世代は、ソーシャルメディアとデジタル技術を活用することの豊富な経験により、リアルな人間関係より、ネットワークを通じて広い世界とつながることに長けています。企業としては、こうしたスキルを活用して、情報を収集し、顧客の好みを知り、また顧客への洞察を得ることができるでしょう。[続く](高橋眞人)

おすすめ記事一覧

2018年5月6日。日本大学と関西学院大学とのアメリカンフットボールの試合で、悪質なタックルが問題に…

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解かれ、多くの職場が再開され、通常業務に戻りつつあります。企業はこ…

広報活動のKPIはどうあるべきか 広報担当者にとって悩ましいのが、広報活動の効果測定です。ビジネスの…

日本では、企業によるソーシャルメディア(SNS)の活用が、一部企業を除いて遅々として進んでいないよう…

企業がその評判や事業の継続、そして収益に影響する恐れのある危機に直面すると、日頃の業務とはまったく異…

文章のライティングは必須スキル 広報・マーケティングにとって、文章のライティングは必須スキルの一つで…

「ロックダウン」とはどういう意味? 英語の「ロックダウン」とは「封鎖、封じ込め」という意味です。ロッ…

人気タレントのベッキーさんが2016年1月、交際相手だった「ゲスの極み乙女。」のボーカル、川谷絵音さ…

日本の職場における「多様性」(ダイバーシティ)という場合、まずは男女共同参画と、世代(ジェネレーショ…

世界中の感染症専門機関の中で、米国の疾病予防管理センター(CDC)がもっとも信頼できるといわれている…

手軽に低コストに消費者に浸透することができるSNSを使ったマーケティングは、中小企業やスタートアップ…

 フェイスブックなどSNSのプロフィール写真には、どんな写真を使うべきでしょうか? 写真を見てその人…