広報・マーケティングの文章をスキルアップする7つのコツ

文章のライティングは必須スキル

広報・マーケティングにとって、文章のライティングは必須スキルの一つです。もちろんライティングがすべてではありませんが、ライティングは広報・マーケティング業務の基礎であるといえるでしょう。

 

ある調査結果によると、広報・マーケティング担当者がターゲットとするジャーナリストやインフルエンサーの90%以上は、いまも仕事用の情報源として電子メールを好むことがわかっています。こうした状況では、PR・マーケティング活動においてより効果を上げるためには、ライティングスキルの向上が不可欠です。

 

そこで、以下に9つのコツをお教えしましょう。

 

1.魅力的なリードにする

リードとは冒頭の段落のことで、文章全体の要旨です。文章はリードが上手く書けさえすれば、ほぼ書き終わったようなものです。それだけにリードの執筆に力を入れてください。力強く、読者の目を引く書き出しで読者の心をつかまえる必要があります。読者のほとんどは、飽きやすく、集中力が続きません。そのため、最初から説得力がなければなりません。

 

2.簡潔にする

ジャーナリストは、長くて退屈なプレスリリースを呼んでいる暇がないため、長いリリースを書く必要はありません。長くないほうが有効ということです。あなたの意図を明確に示す簡潔明瞭で直感的な文章を書いてください。このような文章がネタの売り込み効果的にします。

 

3. .引用を含める

良い会話(言葉)の引用は、読者をあなたのストーリーに引き込み、オリジナリティを高め、文脈を豊かにします。あなたの文章をより魅力的で目立つものにします。しかし、引用は長すぎたり、複雑なものであったりしてはいけません。単純で、かつ信頼性の高いものである必要があります。そうすれば、あなたのストーリーははるかに興味深いものになります。

 

4.具体的に描写する

物事を説明するとき、具体的な事例を挙げたり、統計データを示してみたりしてください。そうすれば、あなたが言いたいメッセージをさらに説得力のあるものにできます。それによって、言いたいことが曖昧なプレスリリースやセールス文になることを避けられます。

 

5.複雑な物事を単純化する

複雑な話題について書くときは、常によりシンプルに表現するように努めてください。読者があなたのメッセージを理解しやすくするため、複雑な仕組みもシンプルな単位に分解し、段階的に説明します。もしそうしなければ、読者は読むのが面倒になり、関心を失うでしょう。

 

6.誤字脱字・用法の間違いをなくす

あなたの文章やプレゼンに誤字脱字や漢字とか文法の間違いがあった場合、あなたが言うことの信ぴょう性が愕然と下がります。そのためには構成をしっかり行うことです。具体的には、(1)あなた自身が休憩を少し取った後に自分で行う。(2)同僚に依頼する(しばしばあなたが気付かない間違いに気付いてくれる)、(3)オンライン校正サービスを利用する—といった方法があります。このうち2つ以上を併用することをお勧めします。

 

7.継続的に練習する

ライティングスキルがすぐに向上することはむずかしいでしょう。広報やマーケティングに必須のライティングスキルを習得するためには、人によって数か月から1~2年かかると思いますが、あきらめないでください。練習は必須です。この重要なスキルを使いこなすために練習してください。(高橋眞人)

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