現代の最強フォントはなにか?ー5つのベストフォント
どのフォントを使えばいいか悩んでいませんか?
書類作成の際のフォント(字体)選びに時折悩む人は、少なくないのではないしょうか?さまざまな人がいろいろなことをいうので、私も長い間、折に触れてあれこれ迷ってきましたが、きょうは「いったいどのフォントがベストなのか」について、私見ですが結論を出したいと思います。無論、デザイナーなどのプロの方や、すでにご自分の意見をしっかりお持ちの方には不要な話と思いますので、それ以外の普通にビジネス文書を書く、悩める方々を対象として書きます。また、フォントを新たに埋め込まなければ使えないものや購入しなくてはならないものは、どうしてもほかの人、ほかの会社に送るときなどの互換性の点で不安がありますので、ビジネス文書には向かないものとして除外します。
「游ゴシック」か「メイリオ」がベスト
ビジネス文書やパワーポイントの場合、現在の私の結論では、①游ゴシックか、②メイリオがベストです。「游ゴシック」のほうがより硬めのビジネス仕様といえ、「メイリオ」のほうがややポップで柔らかい感じです。「MSゴシック」「MSPゴシック」は長年、デフォルトとして使われてきましたが、解像度が高い印刷の場合、クリアに印刷されず、紙面が黒々してしまうことから、近年では「游ゴシック」に置き換わっています。もう一つの弱点は太字にしたとき、明確な違いが出ないことです。その点、「メイリオ」や「游ゴシック」だとはっきり違いが出ます。
マックを利用している方は「ヒラギノ角ゴ」が良いといわれていますが、私はマックユーザーではありませんので、よく分かりません。
長い文書なら「游明朝」
一般的なビジネス文書やスライドでは、上記のようなゴシック系フォントが読みやすくて良いのですが、何十ページもある論文や長い報告書の場合には、「游明朝」のような明朝体が目に優しいため好まれるでしょう。明朝体においても、長年スタンダードだった「MS明朝」は、より見やすい「游明朝」に置き換わりつつあります。
欧文フォントは「Segoe UI」か「Helvetica Neue」
次に問題となるのは、上記のフォントにどの欧文フォントを合わせるかです。なるべく似通っていて、それでいて使いやすいフォントを組み合わせる必要がありますので、どれでも良いわけではありません。
まず「メイリオ」と「游ゴシック」の場合の欧文フォントは「Segoe UI(シーゴー・ユー・アイ)」が最強で、次にお薦めなのが「Helvetica Neue(ヘルヴェティカ・ノイエ)」です。欧文のゴシック系は、かつては「Arial(エイリアル)」や「San Serif(サンセリフ)」がポピュラーでしたが、近年では「Segoe UI」が急速に取って代わってきました。「游明朝」に合わせる欧文フォントは「Cambria(カンブリア)」が良いでしょう。
「和文しか打たないから欧文フォントは必要ない」というなかれ。数字は和文フォントより欧文フォントを使うべきですから、やはり欧文フォントは指定しておいたほうがよいのです。(高橋眞人)