メディアインタビューのチェックリストはこの20項目で万全
4人のうちの3人が上がり症
成人の75%が人前で話すときの上がり症だという調査結果があります。メディアからのインタビューも、人前で話すのと似ています。インタビューを受けなくてはならないけれど、上手くできるか不安で仕方ない、という人は少なくないでしょう。ましてや、危機的状況の最中にメディアに質問されるとしたら・・・。頭の中が真っ白になり、冷静に準備どころではなくなってしまうかもしれません。非常に慣れた危機対応の専門家でさえも、そんな状況なら緊張してしまうでしょう。しかし、あなたが以下のチェックリストにしたがって、準備すべきことを準備していけば、多くの不安は解消し、ストレスも軽減されるはずです。
このチェックリストを活用すれば万全の準備が可能
もしあなたがメディアからのインタビュー取材を受けることになったら、以下のチェックリストを参照して、準備状況を確認してみてください。メディアからの取材じゃなくても、たとえば、入社面接であるとか、リサーチャーや役所の聞き取り調査にも応用することが可能です。(高橋眞人)
<メディアインタビュー チェックリスト>
【事前準備】
1. 取材を受ける話題(トピック)を明確にする。
2.インタビューは直接か電話か、スチールカメラもしくはビデオカメラがあるかどうかを確認する。
3.適切な服装はなにかを検討する。
4. 自社と競合他社の最近(過去半年~1年)の記事を調査する。
5. そのトピックに関する主なトレンド(傾向)を理解する。必要があれば、過去の記事を参照する。
6. 予想される質問(10~20問)を整理し、回答を作成しておく。あなたの祖母や母親が理解できるような易しさで作成すること。さらに回答がむずかしい質問を3~5問敢えて予想し、回答をつくる。
7. インタビューの日時と場所を確認しておく。すっぽかしや準備不足を避ける。
8.キーメッセージ(そのトピックでもっとも強調すべきこと)を作成する。キーメッセージを3つ~5つに絞る。
9. 専門的、抽象的な回答の中に、可能な限りたとえ話や比喩を含め、素人にも理解しやすくする。
10. インタビュー時に手元に置く数値、統計、データを準備する。
11. インタビューのリハーサル練習をする。だれか身内に記者役になって質問してもらう。家族でもよいでしょう。ポイントは、質問にスムーズに回答できるようにすること、メモを読んでいるような不自然な回答のしかたにならないことです。
12.インタビューをおこなう場所から、物音や電話など注意がそらされる可能性のあるものを排除する。携帯電話の電源は切る。
【インタビュー中】
13.沈黙が発生したとしても、怖がらずに受け入れる。
14.(事件・事故や不祥事でない限り)ボディーランゲージを入れながら話す。
15. なるべくゆっくり、笑顔で話す。
16. 下ばかりを見ず、時々、相手にアイコンタクトをする。
17. 一人で長々と(数分以上)話さない。ポーズ(ブランク)を入れる。
18. むずかしい質問にぶつかって焦ったとき、自分の話がどこに向かっているかわからなくなったときは、キーメッセージに戻ること。
19. 回答に困っても、嘘をつかない。
20. できるだけリラックスした打ち解けた雰囲気で話す。