机の上は「山積み」型?「整理整頓」型?

机の上を見ると、人間のタイプが結構わかる。まあちょっと聞いてください。

「山積み」タイプは情報量が多いが時々キャパオーバーに

 

机の上に資料が山積みになっている人は、資料の山から必要な資料を取り出すことに驚くほど熟達している。まるで芸当だ。でも時々、自身の捜索能力が現状に追い付かずパニックになり、人の力を借りることになる。

 

私の個人的な経験法則では、そういうタイプの人ほど、頭の中にすごい量の情報が詰まっていて、次から次へと関連した情報が芋づる式に出てくる。得意のテーマを話しだしたら、止まらない。違うタイプの私などには到底太刀打ちできない。だから学者などは、このタイプの人が向いている。

 

さらにこの私の「机の上」理論(「机上の空論」ではない!)は人間関係にも応用できる。そういう「山積み」タイプの人は、悪友、良友問わず、昔からの友人・知人を選り好みせず、積極的に切ろうとしないので、硬軟・良悪と大人数をぶらさげている。運が悪いと、暴力団の友人などをつくってしまったりする。

「きれいさっぱり」タイプは捨てすぎで失敗することも

 

一方、机の上がきれいさっぱりと整頓され、モノが置かれていない人は、実は自分が探し物が苦手なので、必要に迫られて毎日一所懸命整理整頓している人が多い。だからその甲斐あってというべきか、必要な資料は大抵、さっと出てくる。でも時々、「しまった! あれは捨てちゃった」と裏目に出ることがある。

 

そういう「きれいさっぱり」タイプの人の頭は、やはり机と同じようにきれいに整理整頓されており、必要と判断されていた情報は素早く的確に出てくる。 が、不要と判断された情報が毎日どんどん捨てられているため、覚えていられる情報量がかなり限られてくる。これも好き好んで捨てているというより、あまり頭の中に不要な情報が多いと、本当に大事な情報が取り出せなくなるのが怖くて、必死になって捨てている。知識量でいうと、あまり多くはないということになる。だからこのタイプは学者よりもビジネスマンのほうが向いている。

 

そして「きれいさっぱり」タイプの人間関係はどうか。やはり不要と判断された友人・知人はどんどん切り捨てられる。たとえば、自分に害を与える友人・知人は積極的に切ってしまう。だから友人・知人の数は少なくなる。だが、友人・知人切りをする目的は、本当に価値のある重要な友人・知人に力を注ぐためである。重要な友人・知人たちのことには気を使い、非常に大事にする。

 

もちろんこの中間というタイプもいる。私自身は中間型だが、どちらかというと、後者の「きれいさっぱり」タイプに近い。

「山積み」タイプの先輩が引き起こした大災害

 

私が新聞社にいたとき、隣の席に座っていた先輩の机の上に大量の本や資料がうず高く積まれ、パソコンを置くスペースがなくなった。先輩は仕方なく椅子の上にPCを置き、床に座って仕事をしていた。その先輩は自分の資料の山の中に「えいっ」と手を差し込み、大抵望みの資料にたどり着くことに成功していた。

 

しかしそれもある時点からキャパを超えて無理となり、先輩はなぜか勝手に私の引き出しを開け、望みの資料を持っていくようになった。なぜかといえば、私の資料はすべて使い古しの封筒に整理され、それぞれに一目瞭然の「あいうえお」順のインデックスが付けられていたためだ。一応、「高橋くん、資料借りたよ!」と後から報告はされるのだが、「しまった!先輩に自分の行き届いた資料整理を自慢するんじゃなかった!」

 

で、あるとき、その先輩の机の上にそびえる資料の山が突然、私の上に崩落してきた(私はそのとき、気象庁記者クラブで、地震や土砂災害の記事の担当をしていた)。私は動くこともできなかった。大災害だ。先輩は「ごめん、ごめん」と謝ってはくれたが。

「机の上」理論は人々を救済するかもしれない

 

話がそれたが、このような経験と苦労をしたおかげで、机の上を見れば人間を判断できるという、私の「机の上」理論(机上の空論ではない!)が完成した。

 

そうだ、「机の上占い」でも始めようかしら。皆さんの机の上の写真を私に送ってくれれば、占って差し上げますよ。皆さんの隣に座っている同僚のでもいいし。(高橋眞人)

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