fbpx

広報部がオンラインニュースルームを担当すべき7つの理由

広報担当からオンラインニュースルーム運営へ

オンラインニュースルームとは、企業のウェブサイトや特設サイト、SNS、ブログ、ウェブ広告等に掲載する企業のニュースや話題などのコンテンツの制作を担当する部門のことです。欧米諸国で年々、この考え方を採用する企業・団体が増えています。企業のニュースコンテンツを効果的に制作し、メディアや投資家、地域、消費者向けに届けることに力点を置くため、日本の企業によくあるようなシステム担当者による運営ではなく、広報担当者やPR会社が管轄し戦略的に運営するのが常識です。(写真は、アメリカ企業のオンラインニュースルーム)


多岐に渡る企業コンテンツを提供

オンラインニュースルームで提供される情報は多岐にわたり、プレスリリース、プレスキット(メディアに提供される資料一式)、写真、ロゴ、音声情報、ビデオ、役員のプロフィール、問い合わせ先、イベントスケジュール、沿革、受賞歴などが提供されています。場合により、業界のニュースなども提供されることがあります。

コミュニケーション専門家が管轄する必要性

企業から社会に提供されるコンテンツの発信基地のようなものですので、米国などでは、このオンラインニュースルームの重要性が年々、認識されるようになってきています。ですので、単にITに詳しいシステム担当者に任せるだけでは、この部署に求められる要件がまったく満たされません。広報(コミュニケーション)の専門家がオンラインニュースルームを運営することによって、顧客や取引先、パートナー、投資家、そして地域が、最新かつ正確な企業情報を入手できるようになるのです。

以下が、オンラインニュースルームの運営で気を付けるべきことです。

1.ニュースを頻繁に更新する

現代のオンラインニュースルームで重要なのは、「ニュースルーム」と呼ぶぐらいですから、そのコンテンツが常に更新され、タイムリーに配信されることです。常に新たなコンテンツが登場することによって、メディアやそのほかのステークホルダーの目に止まることになります。

2.戦略的なコンテンツ制作を心掛ける

オンラインニュースルームでは、企業が発信するコンテンツがメディアなどのステークホルダーから注目され、取り上げられるため、コンテンツをどんな形で発信していくかの戦略が重要です。そのため、この部門の責任者は「チーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)と呼ばれることがあります。これまでプレスリリースを作成し、メディアからの問い合わせに回答することが主な仕事だった広報部門は、広報部門の進化形であるオンラインニュースルームを手に入れることによって、より広範で戦略的なコミュニケーションの司令塔に生まれ変わります。

3.ジャーナリズム的な形式のコンテンツを制作する

従来、企業が発信する情報は、プレスリリースに代表されるように、基本的には当該企業が主語となるその企業自体の情報ばかりでした。しかし、現代に求められている企業情報コンテンツは、より客観的で、より興味深い、まさにジャーナリズムが制作するようなコンテンツです。そのようなコンテンツを発信することによって、より注目されやすく、より報道されやすく、またより拡散されやすくなるのです。

4.ブランドの向上に貢献するコンテンツを制作する

自社ブランドとまったく関係なく、ブランドの向上に貢献しないコンテンツを発信しても仕方ありません。ブランドを棄損するコンテンツであれば、論外です。米国を中心とするマーケティング・コミュニケーションのプロたちの多くは、「自社の競争力を高めるためには、マーケティング・コミュニケーションチームと広報(PR)チームが共同でオンラインニュースルームを運営するのが良い」と考えています。

5.ブランドストーリーの発信を重視する

企業コンテンツを制作するといっても、従来のような製品紹介・サービス紹介の文章や、広告コピーだけでは、メディアの注目度は弱くなります。より関心を引くためには、企業のブランドストーリーを上手く伝えることです。「ストーリー」によって、メディアや投資家、消費者などの頭にその企業のイメージが刷り込まれていくことになるのです。

6. 写真や動画、インフォグラフィックなどのコンテンツ提供もおろそかにしない

写真や動画の提供は、これまで広報やマーケティング・コミュニケーションの担当の重要な仕事として認められてこなかったかもしれませんが、メディアなどのことを考えれば、こうした仕事も非常に重要なので、戦略的に進めていく必要があります。

7.編集カレンダーを作成する

コンテンツの制作にはある程度の準備期間や段取りが必要となります。そのため、コンテンツをいつまでに制作し、いつどのように公開するかのスケジュールを立て、管理する必要があります。(高橋眞人)

おすすめ記事一覧

会見に一度も姿を見せなかった米潜水艦の艦長  2001年2月10日、ハワイのオアフ島沖で、アメリカ海軍の潜水艦…

ハンカチを取り出し涙を何度も拭った社長 企業による下手な謝罪は時に状況を悪化させる。旭化学工業は住宅施工データ…

6.自社にネガティブなことを話してしまう   記者に聞かれてもいないのに、自分の会社のネガティブな情…

PR修士号に匹敵する米国ドラマもある 今日は広報・PR・危機管理の担当者が見ると役に立つ米国の映画・ドラマを紹…

企業がその評判や事業の継続、そして収益に影響する恐れのある危機に直面すると、日頃の業務とはまったく異なる膨大な…

※本記事は、2014年11月5日に高橋が掲載したブログ記事を再掲載したものです。 米国赤十字がスーパーストーム…

日本の英語教育はなぜ話せるようにならないのか 昨今、英語学習に関する議論が高まっている。なぜ日本人は英語をいく…

「切腹」をもっとも気高い行為と捉える武士道  中国の儒教(とくに陽明学)を学び、日本で発展させたものが武士道で…

プレスリリースがつまらないといわれたことがありませんか? きょうは、読まれるための魅力が薄れてきているあなたの…

あなたの会社の幹部はメディアインタビューを受けることがありますか?会社を代表してインタビューを受ける人をスポー…

就職活動で何社受けても、面接が苦手なため、落ち続けてしまう人が結構いるものです。私が新卒で就職活動をしたときも…

私用メール問題で謝罪を拒否し続けたヒラリー・クリントン  オバマ政権で国務長官を務めた元弁護士のヒラリー・クリ…