仕事中の雑談はよくないことなのか

皆さんは仕事中に雑談をしますか?職場の状況によってもさまざまで、周囲の目が気になってできないという人もいるでしょう。

ある企業が電話営業を行う従業員200名余りにウェアラブルセンサーを装着してもらい1か月調査した結果、休憩時間に雑談が活発に行われた日は受注率が最大1.34倍になったそうです。

プラス社が経営層や一般社員に調査した結果、70%が雑談は社内コミュニケーションの一つとして必要と回答したそうです。83%は雑談は仕事に効果があると感じていました。

その効果として「コミュニケーションが活発になる」が60%以上、「気分転換になる」「社内が明るくなる」「チームワークが向上する」「社内の人と親しくなる」が挙げられました。

私もまったく同感です。私も雑談が好きで、忙しくないときは周囲の人とたわいもないことをよくしゃべります。

「仕事から離れていろいろな話題の雑談をすることで、逆に本業に対する視野が広がって、新たな思考や発想を呼ぶ原動力になる」という意見もあります。

江戸時代の日本人は85%が農民でしたが、農業は雑談したり歌を歌ったりして作業するのが普通です。いったいいつから「仕事中にしゃべるな」という職場文化が生まれてきたのでしょう。 武士の文化かもしれないし、工場の労働者管理かもしれませんね。

米国の大学のコミュニケーション学の教授たちは皆、授業の最初の10~15分ぐらいを雑談に費やします。遊んでいるのではなく、コミュケーションの活性化のためにわざとやっているのです。

仕事中の有益な雑談を活性化することで、もう少し人間らしい職場を取り戻したいものですね。(高橋 眞人)

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