ホワイトハウス報道官はどんな仕事をしているのか

政治ニュースに頻繁に出てくる顔

アメリカのニュースやドラマなどを見ていると、ホワイトハウスの報道官という職責の人が毎日のように記者会見を開き、なにかを発表したり、記者の質問に答えたりしている光景を見かけます。ホワイトハウスの報道官とはどんな仕事をしているのでしょうか。

大統領に任命される幹部職員

ホワイトハウスの報道官は、閣僚ではありませんが、大統領によって任命される大統領府の幹部職員で、主な職責は、大統領やそのほかの政権幹部の動き、そして政権の決定や方針、世界のさまざまな出来事に対する政権の反応を日常的にメディアに発表し、彼らの質問に答えることです。記者会見は、ホワイトハウス詰めの記者団を対象に、毎日開いています。

また、報道官はメディアが指定された解禁日時まで、特定の情報を報道しないように求める報道縛り協定を用いることがあります。当然、大統領やそのほかの高官と毎日、密接に協議したり情報交換したりしています。日本の場合、これと同じ仕事は、閣僚であり、政権のとりまとめ役である官房長官が務めています。

サンダース氏は36歳だが、メディアさばきは豪胆

現在のトランプ政権の報道官は、サラ・ハッカビー・サンダース氏(36)。重責を負っているのに、結構若いですね。アーカンソー州出身で、大学では政治学とマスコミュニケーションを専攻。大学時代から共和党の活動をしていました。また、父親の上院議員選挙、アーカンソー州知事選挙、ブッシュ大統領の大統領選挙に参加。2016年のトランプ大統領の選挙運動では、上級アドバイザーとして、陣営の広報担当を務めました。

そして2017年、トランプ氏が大統領に就任したため、ハッカビー氏は副報道官に任命されました。現在も、トランプ大統領の意を受けて、会見者などとして大活躍しています。会見中、メディアに対して「トランプ大統領に関するフェイクニュースを報道している」と非難したこともあります。

元ジャーナリストが選ばれる場合もしばしば

ホワイトハウスに報道官という職責ができたのは1880年頃からですが、時代を経るごとに報道機関に対する広報の役割が重要となり、報道官をトップとするプレスオフィスのスタッフの数は徐々に増え、現在は数十人が働いています。報道官には新聞記者や通信社記者出身の元ジャーナリストが選ばれることも多いようです。

必要な資質は知識、スピード、ユーモア、愛国心とタフさ

ホワイトハウスの報道官に求められている資質は、大統領と政権、そして政策を熟知しており、知識が豊富で、ユーモアに富んでいて、スピードがあり、国家に貢献する姿勢とメディアへのサービス精神、そして難局を乗り切れるだけの精神的なタフさがあることだとされています。(高橋眞人)

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