広報・PRは、社内の専門家オタクのジャーゴンに染まるな
プレスリリースに「新たな」「新しい」を安易に使っていないか
メディアは一般的に「新しい」「新たな」という言葉が好きだと言われています。「ニュース(news)というぐらいですから、ある意味では、当然のことです。しかし、「新たな」という言葉がプレス向けの資料で安易に使われ過ぎていないでしょうか? なぜなら、メディアは単に企業が「新たな」と自画自賛したところで、それをそのまま報道してくれるほど甘くはないからです。
なにがどう新しいのかを分かるように説明する
なにが、どのように新しいのか、そしてそれが読者(視聴者)にとってどう画期的なのかがはっきり分からない限り、メディアがそれこそ安易に「新しい」と書いてくれることはありません。業界の人々や技術者しか通じないような専門的な説明をしていませんか?それで一般の消費者が理解してくれますか?もし理解されないようなむずかしい説明しかできないのであれば、メディアもそれをそのまま書くことはありません。
広報・PR担当者は社内の専門家オタクと外部の一般の人々の橋渡しをせよ
メディアや消費者が分かるような言葉で説明し、専門家とメディア、消費者をつなぐことこそが、広報・PRの大事な役割です。外界の普通の人々と社内の専門家オタクを結ぶコミュニケーターであるべき広報・PR担当者が、社内の専門家しか分からないような言葉(ジャーゴン)に染まってしまい、それが普通だと思ってしまってはいけません。(高橋眞人)