企業が従業員のPC画面をモニターする管理システム、良いのか悪いのか
テレワークが普及するにつれて、企業が在宅勤務の従業員を管理するため、各従業員のPC画面を直接モニター(監視)できるシステムが、欧米諸国を中心に徐々に導入され始めてきたようです。日本の一部システム企業も同様のサービスを販売し始めています。
やはり賛否両論が噴出している
いずれも、従業員のプライバシーを侵害しないように、キャプチャー画像の精度が粗く、細かい文字までは読めないようになっているようなのですが、皆さんの想像に難くなく、やはり賛否両論が噴き出しているようです。
「プライバシーの侵害」か「正当な労働評価」か
反対論は「プライバシーの侵害だ」「気持ちが悪い」「あくまでもアプトプットで評価すべきだ」といった声が多いようです。これに対して、面白いことに賛成論も結構あるようで、「仕事をしている社員が正当に評価される」「仕事のモチベーションが上がった」といったものです。たしかに、PCの画面をモニターしていれば、だれがちゃんと働いていて、だれがサボっているかがかなり分かりそうです。
不要な報告や会議とどちらがいいかという問題も
多くの企業にとっては「テレワークをやらせてもいいが、会社で働くのと違って、サボってしまう社員が出てくるのではないか」との不安は、やはりあるでしょう。従業員管理のための方法は「オンライン会議や電話で進捗を報告させる」「メールや報告書で定時連絡させる」など、さまざまあり得ると思います。ただ、そもそも必要性のない会議や報告を増やしても仕方ないといった状況もあるかもしれません。そんなときに、PC画面モニターシステムを導入するのも仕方ないのかもしれませんね。
私は個人的には、そんな社員管理システムは(管理されるほうも、するほうも)嫌で、「アウトプットで判断」派ですが(笑)。(高橋眞人)