コロナ対策のため世界で急速に広がるオンライン家庭教師

新型コロナウイルス対策のため、学校は休校になり、塾や家庭教師もほとんどが休みとなっている。これは世界的な状況だ。子供たちの多くは長期休暇の気分になり、ゲームの時間も増えてしまう。そんな中、海外でも日本でも、できるだけ学習の習慣をつけさせようと、オンライン家庭教師の需要が急増しているようだ。

学習の習慣をつくれるし質問もしやすい

オンライン家庭教師とは、パソコンやタブレットを用い、ビデオ会議アプリ「Zoom」や「Google Meet」「Skype」などを通して、家庭教師が生徒を教えるもの。家庭教師は通常のものと同様、大学生や大学院生が多いようだ。開始時刻が決まっているため、学習の習慣がつけられる。学校や塾だと恥ずかしくて先生に質問しづらい子供でも、気楽に質問もできる。

費用も比較的安め、地方にいても質のよい家庭教師を選べる

感染の心配はもちろんないうえ、塾の送り迎えや行き帰りの心配もいらない。家庭教師をお迎えするときのお茶出しや交通費なども不要。そのうえ、地方に住んでいても、オンラインだから全国から(海外のサービスを利用すれば世界から)先生を選ぶことができる。料金の相場もリアルな場合に比べると格段に安くなる。サービスを開始したての企業が多いため、無料キャンペーンなどもよくあるようだ。オンラインの特性を生かして、タブレット用学習教材を取り入れることもできる。

アルバイトできない学生の登録も急増

学生などがオンライン家庭教師に登録し、保護者がそこから家庭教師を選べるオンライン家庭教師サイトも、すでに多くの塾などの教育関係企業が開設しており、選り取り見取りだ。飲食店や塾などのアルバイトができなくなった学生が多いことから、オンライン家庭教師に登録する学生も急増している。教育業界のこんな静かな地殻変動も、「アフターコロナ」の世界を示唆しているのかもしれない。(高橋眞人)

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