企業が従業員のPC画面をモニターする管理システム、良いのか悪いのか

テレワークが普及するにつれて、企業が在宅勤務の従業員を管理するため、各従業員のPC画面を直接モニター(監視)できるシステムが、欧米諸国を中心に徐々に導入され始めてきたようです。日本の一部システム企業も同様のサービスを販売し始めています。

やはり賛否両論が噴出している

いずれも、従業員のプライバシーを侵害しないように、キャプチャー画像の精度が粗く、細かい文字までは読めないようになっているようなのですが、皆さんの想像に難くなく、やはり賛否両論が噴き出しているようです。

「プライバシーの侵害」か「正当な労働評価」か

反対論は「プライバシーの侵害だ」「気持ちが悪い」「あくまでもアプトプットで評価すべきだ」といった声が多いようです。これに対して、面白いことに賛成論も結構あるようで、「仕事をしている社員が正当に評価される」「仕事のモチベーションが上がった」といったものです。たしかに、PCの画面をモニターしていれば、だれがちゃんと働いていて、だれがサボっているかがかなり分かりそうです。

不要な報告や会議とどちらがいいかという問題も

多くの企業にとっては「テレワークをやらせてもいいが、会社で働くのと違って、サボってしまう社員が出てくるのではないか」との不安は、やはりあるでしょう。従業員管理のための方法は「オンライン会議や電話で進捗を報告させる」「メールや報告書で定時連絡させる」など、さまざまあり得ると思います。ただ、そもそも必要性のない会議や報告を増やしても仕方ないといった状況もあるかもしれません。そんなときに、PC画面モニターシステムを導入するのも仕方ないのかもしれませんね。

私は個人的には、そんな社員管理システムは(管理されるほうも、するほうも)嫌で、「アウトプットで判断」派ですが(笑)。(高橋眞人)

おすすめ記事一覧

  *        *        * 企業がソーシャルメデイァ上で炎上し、窮地に追い込まれる事…

成功するシティセールスのコツとは PR・マーケティングの講演のため、先月、秋田県湯沢市まで一泊で行っ…

新型コロナウイルス対策のため、学校は休校になり、塾や家庭教師もほとんどが休みとなっている。これは世界…

テレワークが普及するにつれて、企業が在宅勤務の従業員を管理するため、各従業員のPC画面を直接モニター…

来るべきパンデミックにどう備えるか 新型コロナウイルスがあっという間に世界に拡散し、間もなく感染者は…

1990年代から2000年代の我々は、新時代のコミュニケーションツールであった電子メールのやり取りに…

クチコミによる推奨が顧客を増やすことにつながります。クチコミを活用して、自社や自社の商品を目立たせ、…

働く人々を憂うつにさせ、健康を壊す最大の原因は、おそらくモンスタークライアントやモンスター上司の存在…

※本記事は、2014年10月28日に高橋が掲載したブログ記事の再掲載です。 タカタ製エアバッグを搭載…

2018年5月6日。日本大学と関西学院大学とのアメリカンフットボールの試合で、悪質なタックルが問題に…

失敗しないためのルール あなたがソーシャルメディア(SNSやブログ)をマーケティングに活用しようとす…

「#Me Too運動」が高まりを見せているいま、企業としての準備は? 2018年4月、財務事務次官が…